2022/09/08コラム

「アイ・ケイム・バイ」って映画をみました

editor : komosyu
「アイ・ケイム・バイ」って映画をみました

Netflixをよくみるんですが、最近あまりみたいものがなくてトレンド作品の中で興味のあるものをのぞいてみた。

この作品は説明的なところに、グラフィックアーティストがーみたいなことが書いてあって、おもしろそうじゃあないかということで興味をもってみることにした。

結論からいうと、怖い話だった。

別にホラーとかというわけではなくて、犯罪系の話である。

話はざっとこんな感じだ。

若いグラフィックアーティストのふたりが富裕層の家に侵入して、その家に作品を残していく犯罪をしていたのだが、ある日その片割れがやばいやつの家に侵入してぶちころされてしまうという話である。

最初はこの若いグラフィックアーティストがやばいことやらかす話かな?と思っていたら、やばいのは入られる側の人間なのね。

この入られる側のやばい富裕層はいわゆる社会的地位のある成功者なのだが、この男の過去がやばい人間を育てたのだ。

この富裕層は判事?だかよくわからないが、司法の偉い役職についていてなおかつ家柄もよくて貴族の生まれの勝ち組だ。

んー、これだけ完璧な人生を送っているにやばい人間になりますかね?と思うんだけど、やばくなったのは幼少期の経験が彼をそうさせたようだ。

先ほどの説明したように、彼は貴族の生まれなんだけど父親が家庭をぶち壊してから、彼の思想は大きく変わったみたい。

何があったかというと、父親が若い移民の男の子を可愛がりはじめて、母親を外へ追いやり幼少期のやばい富裕層の判事も寮のある学校へと追いやられた。

父親がバイセクシャルなのもショックだし、それによって自分の場所を失うという経験から、彼は移民を狙って自宅の地下室に監禁してぶちころすというやばい趣味を持つ人間になってしまったのだ。

もし自分が幼少期の頃にこんな経験をしたのならどうなってしまうか?と想像してみるだけでもしんどいが、今のように健全な生活を送ることはできていないだろうなと思う。

実際に経験していないからなんともいえないのだけれど、社会的に守られている存在だからといって犯罪行為に手を染めるだろうか?しかも自分の家庭を壊した相手への報復だけでは済まずに、相手の特徴であった「移民」全般がターゲットとなっているのに根深さを感じる。

相手は悪いやつだから自分が全員退治してやるんだという歪んだ正義の思想なのだろうか?

最後は若いグラフィックアーティストの片割れの方にボコにされて警察に突き出されて終了してしまう。

そのグラフィックアーティストが移民ということで、因果応報ですねーというのが学びでした。

あと、まあ社会的地位だけで人を判断してはいけないね。

厳格で完璧な人間こそ歪んだ思想をもっていたりする。

人の背景的な話を聞くのは非常に興味があるので、hass/uでもそのうちインタビューに出たいなーと思う。

映画的にもなかなか楽しめたので、ぜひみてみてね。