子供に期待する親
editor : komosyu今となってはうだつの上がらないアラサーのオヤジになっているわたしですが、学生のころの話を親とすると、ほんとうはこうなってほしかったというのがあったらしい。
それは、いい学校に入っていい会社に入ってエリートコースをたどる、いわゆる自慢の息子のことだ。
ドラマの世界ではこうした子供だけが生きがいで自慢でマウントを取るようなバカなおばさんがいるもんだなあ。なんてのんきに思っていたけれども、うちの母親よろしく、そんな母親は多いらしい。
わたしには子供がいないので、母親の気持ちになるのは不可能なんだけど、家族なんてもんは健康でいてくれさえすればなんでもいい。
父親は一流企業で母親は有名アーティストであってほしいなんて思わない。
まあ、母親にはわたしを育てるのに膨大な時間を使わせてしまったので、その分の投資を開始したいという気持ちなのかもしれないが。
たしかに、じぶんの遺伝子を継ぐ子供にはさらに優秀な子孫を後世に残していくために、子供には高い地位と名誉を手に入れさせてやりたいというのは遺伝子学的には正しいのかもしれない。
しかし、残念ながら親世代のいう成功や安定はもはや幻想であって、いう通りにしていても先の見えない細くて暗い道を歩くことになってしまう。
じぶんの手柄にもなるし、子供のためになると思い込んで助言する親であるが、自らの思いこみと勉強不足によって子供の人生を破綻させてしまうので虚しい話である。
そもそもの話になるが、個人的な見解としては子供に期待なんかしてくれるな。あなたの遺伝子と容姿した環境ですよと。
どうしても自慢がしたいのなら、じぶんで誇れる仕事をしたり特定の分野で実績を残したらどうだろうか?と思ってしまう。
もし、じぶんに子供ができたなら、健康に犯罪を犯さずに生きてくれたら万々歳であわよくば子孫の繁栄をしてくれたらいうことはないのではないかと現時点では思ってしまうのだが、実際に親の立場になってみると変わるものなのだろうか?
時代によって成功とか安定なんて変わってくるものなのだから、じぶんの思い込みでコントロールしようとするのはナンセンスかもしれませんな。