2022/07/04コラム

私たち社内SEが伝書鳩と呼ばれないために何ができるのか?

editor : comta
私たち社内SEが伝書鳩と呼ばれないために何ができるのか?

こんにちは、こむたです。 こむたは社内の課題をITで解決する部署でコンサルタントをやっています。 ITコンサルタントや社内SEといえば聞こえはいいでしょう。 しかし実態は社内から出た要望を聞いて、まとめて、社内のエンジニアや外部に委託するのが仕事です。 つまりユーザーや開発エンジニアからの要望・要望をベンダーに伝えるだけ、ベンダーからの連絡をユーザー に伝えるだけの伝書鳩です。 (社内SEが実際に手を動かして開発するような企業もあるでしょうが。) しかし日本の多くの企業はそういったことはシステム会社(ベンダー)に委託して、自分たちはプロジェクトマネジメントをするだけでしょう。 金融機関は金融庁のルールかなんかで委託しなきゃいけないみたいなこと聞いた。 先日Tiktokでユーザーの要望をベンダーに伝えるだけの伝書鳩的な社内SEを嘲笑した動画が流れてきました。 コメント欄には社内SEの人達がコメントしていてどこもそのような惨状のようです。 私の場合は社内の開発者、外部ベンダーの伝書鳩を担っています。


開発者「この仕様と状況をベンダーに確認してくれ!」 私「OK!」 私「この仕様はどうなっていますか?状況はどうですか?」 ベンダー「こうなっています!」 私「OK!」 私「こうなっているそうです!」 開発者「Thank you」


マジで伝書鳩です。 弊社の開発者は外国の方なので、まだ日本人とやりとりするために自分が間に入るのは理解できないこともないですが 明らかに効率が悪いです。絶対開発者とベンダーが直接やりとりしたほうが 日本人しかいない日本人同士の世界でも同じ状況なのですから本当に非効率性が蔓延っているのだなと悲しくなります。 ITに限らず伝書鳩でしかない人たちなんてたくさんいると思いますがこんなビジネスの形でいいのか、甚だ疑問であります。 「伝書鳩」で検索してみたら「伝書鳩 ビジネス」って出てきてみんな悩んでて笑った。 担当者として窓口であるという存在意義は非常に高いです。 誰が誰に相談すべきかは明確であるほうがいいので。 でもただ伝えるだけの存在にあまり価値があるとは思えません。 なので今年は伝書鳩から不死鳥のような美しい鳥になりたいと思います。 報連相やクイックレスポンスができるだけでは伝書鳩です。 伝書鳩たちの本来の目的は伝書ではなくマネジメントのはずです。 伝書する過程でマネジメント的な要素をいれていくといいのかな、と思います。 人から人に伝えるだけではなく自分の意見を持ちながらやり取りをすればいいのだと思います。 たまにシステムを触ったこともない人がプロジェクトを担当していることがありますが これは完全にアウトです。 システムがどう運用されているのか具体的にわかっていないと伝書鳩の上にはなれません。 どんなニーズがあって、なにが目的の開発なのかしっかり把握しましょう。 要望や質問には"これこれこうだからこうしたい"っていうのがあるはずなので。 あとは時間を意識することですね。 納期というものがあるのでベンダーとこちら側の時間の感覚は一致させる必要があります。 それくらいは伝書鳩がやりましょう! そして常にプロジェクト全体の状況を意識する。 ここまでできたらマネジメントって言えますかね?


実は伝書鳩は悪ではない!?


てかまあ別に伝書鳩の存在は悪いものではなくて 板挟みやクッションとしての役割もあるから伝書鳩であることに対して本人が自信を無くす必要はないと思う。