なぜ、人は専門性を身につけたがるのか?
editor : komosyuこれは特にここ2,3年で感じるようになったことなのだが、同世代の20代の友人知人と会話をしていると、皆一様になんらかの専門性を身につけたいと考えているようだ。
これは自分にとって驚きであった。
彼らは学生自体に特段学業や資格に熱心であったわけではなかったと私は記憶していたのだが、社会人になって数年たってなんの変化があったのであろうか?
これはただの推測であるが、この現象はおそらく30年ほど前には前には起き得なかったのではないだろうか。
大きな理由は2つあると考えている。
まず一つ目。
当時は景気が上向いており、自分の今勤めている企業はこれからも成長し続けて、自分自身もここに勤めていれば一生安泰だ。なんて思っていたのだろう。
むしろ、なんらから技術を身につける時間なんてあるなら上司と飲み会に行き気に入られるために時間と労力をつぎ込むのが正攻法くらいの価値観であったためだ。
そして二つ目。
現代は急速なスピードで世の中がIT化が進んだことで、世の中の勤人の多くが危惧しているように「AIに仕事を奪われる。」なんて言葉をよく耳にするようになった。
仕事やめたいー。と勤人はよく口にしているが、いざ明日からあなたの仕事はAIに変わります。なんて言われたら絶望するのだろう。
人間て難しい生き物だね。。
そう、だから、AIに仕事を奪われないようにするためにスキルを身につけましょう。ということでプログラミングスクールが流行していたりするよね。(残念だけど、そういう人には大抵適性がないものであるが。。)
上記の理由で、今の若い人らは自分の仕事を失わないために技術を身につけたいのだということが推測できる。
しかしながら、残念だけど個人的にはこれはナンセンスだと考えている。
まず、なぜ「スキル・技術」はAIに仕事を奪われないといえるのだろうか?
私も詳しくわないのだが、今は接客や事務作業といったいわゆる単純労働は代替されるという話はよく耳にするのだが、それはITの分野では絶対に起こり得ないといえるのか?
そんなことはないと思うな。
このままAI化が順調に進んでいけば、多少の時間の差はあるにしてもいずれは代替されるであろう。
なので、ただ安心したいだけであれば、この大きな波と追いかけっこをしながら、自分の貴重な時間を費やしてスキル習得の時間に当てるのは少々勿体無いように感じてしまうのである。
ただ、そのスキルに自分の「意見と表現」を織り交ぜることができれば、キャリアは自分でコントロールできるようになるはずであるが(この話は長くなりそうなので、また別の記事で)
そして、これは「そもそも」の話であるのだが、人間には大きく2種類のタイプがいる。
「スター」と「根暗」だ。
これは差別的な振り分けではない。(そう見えてはしまうだろうが)
以下、それぞれの説明。
スター:ただただ人気者で常に周りに人が集まっている。基本的には好きなこと以外の勉強などは不得意で何かを習得するために勉強するというモチベーションはほとんどない。
根暗:人気はないが、実直に努力するのが得意。人気がないので人に会わない間にナチュラルに勉強することができる。
今回記事にしている技術・スキルを身につける。という分野に関しては「根暗」しか手を出してはいけないのだ。
なぜなら、根暗は勉強をする。努力をする。成長する。というモチベーションが生きる源泉となっているためである。
元々、自分自身の性格を理解した上で、スターのように周囲から愛されて、何かあった時には助けてもらえるという考えを持っていないので、自分が強くなって自分の身を守るしかないということを理解しているのだ。
悲しい生き物である。。(私もこちらに分類される)
これは性分であり、変わりたいからといって自分の生まれながらのタイプを変えることは難しいだろう。
できたとしても、どこかで歪みが生じてしまうであろう。
根暗は悲しきモンスターとして充実した人生を歩んでいきましょう。
一方、スターは根暗とは反対の生き物であることから、簡単に理解できるであろう。
常に周囲から愛されて、いざ困窮することがあったとしても衣食住に困ることはない。
そのため、自分自身の潜在的な意識の中にもその考えは根付いていて、何だかんだで周りが助けてくれるし、別に生きるためにスキルを身につける必要なんてなくない?というものがある。
なので、スターが表層的なモチベーション上では努力したいと思っていたとしても、潜在的に持っているスター性が邪魔してしまうという皮肉な現象が発生してしまうのだ。
だが、多くの人は自分がどちららのタイプであるかの自覚がない。
私自身も割と最近気がついたことなので、偉そうには言えないのであるけれども。。
自分がどっちのタイプかがわからない人は、まず自分を理解するところからはじめよう。
そうしないと、せっかくの努力が水の泡だ。
この話を聞いて、あーこれまでの人生を思い返すと自分は根暗だ。。
そう思う人は迷わずスキル習得のために時間を費やすといい。
何かできるようになることが増えると安心するからね。
大丈夫、人間は裏切ってもスキルは裏切らないよ。多分。
え、じゃあスターの私はどうすればいいわけ?
たしかに友達は多いけど、別にお金ないからって助けてくれたりしそうな気はしないなんだけど。。
って声も聞こえてくる。
たしかにおっしゃる通り、ずーと周りの人に助けてもらうっていうのはあまりにも持続可能な考え方じゃないよね。
でも大丈夫。スターは周りの人にのみ影響を及ぼすわけではなくて、その力はネット上でも十分発揮される。
そのいい例が近年、近年子供の就きたい職業ランキング上位にも入ってりるYoutuberやTikToker。
そう。現代社会ではスターそのものが職業なんだ。
いい時代だね。
少し前までは、芸能事務所に所属してオーディションを受けて、、みたいに表舞台に立つまでに過酷な競争があったのだが、今や手軽に発信ができる時代になってスターにとっては天国のような社会になった。
というお話でした。
長々とすみませんね。
ただ私の伝えたいことは、「スターなのに努力してんじゃないよ」と「根暗なのに努力を忘れるな」ということ。
自分の適性・得意分野を性格に把握するのは至難の技だけど、スターか根暗かだけならそう難しくないよね?
それさえ理解できていれば、人生は下流から上流にを移動するように川の流れに逆らって進むような苦しさはなくなるはずだ。
きちんと自分を理解して人生を楽しみましょうね。という話を伝えたいのでありました。