2022/04/21コラム

なぜ、ふくよかな女性よりも不自然なほどに痩せている女性が好まれるのか

editor : komosyu
なぜ、ふくよかな女性よりも不自然なほどに痩せている女性が好まれるのか

生物学的な観点で考えた際に、オスがメスを選ぶ基準があるとすると元気な子孫を産むことができるか?というものではないかと思う。

もちろん、生態系的にオスよりもメスの方が貴重でオスが一匹のメスを求めて争うという構図が多くの種で形成されているとは思うのだけれども。

その条件を抜きにした現在の人間社会においては、一人のオスが一人のメスを獲得するという生態系が形成されている。

のだが、オスの本能的にあるはずの「元気な子孫を産めるか?」という基準で男性が女性を選んでいるという話もその傾向も、私の観測範囲では確認することができていない。

むしろ、現代社会で生きている男性は不自然なほどに痩せている安産型とはとても言えないスラッとしたスタイルの女性を交際相手ないし、自分の子孫を育むパートナーとして選ぶ傾向があるように思える。

生物の一番の使命である「子孫の繁栄」という観点から見ると、実に理に適っていない不合理な選択をしているように思えるのだが、他の生物とは異なり高度に発達した独自の文化や制度を気づきあげた人間がこのような選択をするようになってしまったのだろうか?

これは皮肉な話で、文化レベルが発達しすぎてしまったが故に、本来子孫を安全に育てるために存在したであろう家族という制度の捉え方が変化してきているだと考えられる。

今や結婚して家族を持つことの目的は、「結婚していること」という自身の社会的地位の確立とパートナーの容姿がいいことや、パートナーとの間に生まれた子孫の容姿や知能といったスペックの自慢をすることが目的になっているように見受けられる。

また、高度に発達した現代社会では自分の今世を楽しむ術が無数に溢れ出したことで、そもそも結婚自体しないし子孫を残すことへの使命感も薄れてきている。

これは、どんどん人間が生物的な本能が薄れてきている傾向のようにみられるが、この傾向が今後どのように進んでいうのかが気になるところである。

実際に我々が生活するこの日本では特にふくよかな女性よりも不自然なほどに痩せている女性が好まれる傾向が顕著に見られるが、現在猛スピードで進行している少子化の要因の一部にはなっているのだろうか。。(もちろん政治や社会的な要因が大半ではあるが)