2022/06/01独立

勤人を続けていたら安全なのか

editor : komosyu
勤人を続けていたら安全なのか

正直最近まで気にしたことがなかったのだけれども、社会学に興味を持ってから勤人の歴史のことを調べるようになった。

そうすると、勤人としての働き方が一般的になってきたのは第一次世界大戦中?後?に景気が上向いてきて、からということらしいが、当時は今のような総合職?といったようなものではなくて、専門性の高い職人的な立場で働く人が多かったようだ。

そういった職人たちは技術を身につけると、好条件な職場へと勤め先を転々とする労働スタイルであったようだ。

つまり、勤人黎明期には終身雇用という価値観はなく、現代のソフトウェアエンジニアのような労働スタイルだったのである。

そう考えると、今の時代の働き方が100年近く前のものに遡っていているようでおもしろい。

時代は繰り返すものなのですな。。

しかしながら、なぜ当時好条件を求めて職場を転々としていた勤人たちは終身雇用を受け入れるどころか求めるようになったのかを考えたくなる。

ここを解明していくことで、我々現代人の今後の働き方を選択する上でのヒントになりそうだ。

終身雇用制度の導入開始当初は、好景気ゆえに溢れかえる仕事を対応するために企業側が勤人を確実に確保していくことが目的となり、好条件を用意して人材を企業にとどめる戦略をとり、勤人側としてもその条件を受け入れることで長期的に一つの企業で働き続ける文化が浸透していったことで一般的になり現代まで続いているようだ。

きっと、これから日本を盛り上げていくぞという流れの中で、国民達は子供を産み育てることに尽力し、そこで企業側はそんな勤人達が家族を守るために必要な条件を適切に用意したことで成功したのだろう。

しかし、それはあくまでも景気が上向きで労働人口が拡大するイケイケどんどんムードのあった当時の制度であって、今の時代に完全にマッチしていなくなっているので、転職が流行してきている要因の一つとなっているのかなと考えられる。

もちろん、それを否定的に捉えているわけではない。

むしろ、この潮目が変わってきている流れを一人でも多くの人に知ってほしいくらいだ。

それでも、未だに親世代を中心とした凝り固まった価値観を持つ勤人達は「終身雇用最強」という化石のような価値観を抱いてるのである。

人口減少・低生産性の現代日本ではもうそれが難しくなっていているという事実から目をそらしているのだ。。

この人たちみたいに、現実から目を逸らして現状を維持しようというのは、頭も使わず、他人からやいのやいの言われなくて楽かもしれないが、変わり続ける周囲の環境にも気が付かずにいつの間にか茹でガエル状態となってしまう。というのは想像に難くない。

個人的な意見としては、たしかに勤人でいることのメリットはまだ確かに存在すると思うが、一度入社したら一生働き続けるんだというバカみたいにことはあり得ないだろうと。

私のキャリアプランの中では、会社に勤めるのは一生食いっぱぐれないためのご飯をもらうための場所ではなくて、安心して技術を身につけるための訓練場として考えている。

そのため、会社を選択する基準はその規模や年収などではなく、自分自身が会社以外の収入源を得たり、より好条件な職場で働くのに必要な技術と経験を得られるかどうか?ということになる。

そう。100年前の勤人黎明のように。

高い収入や大きい会社にいることは、一時的には安心するかもしれない。

100年前に景気の良かった企業で未だに生き残っている企業は何社あるのだろうか。

これまでの歴史が証明してきているように永遠に安泰なんていうものはないのだ。

盛者必衰ということですな。

ということで、私もその一員ではあるが今を生きる勤人達には無思考でキャリアを積んでいくのではなく、敏感に時代の流れを察知して生きていこうね。という共通認識を持って一緒に頑張っていこうね。ということを伝えたいのであった。