社会人5年目。3社目。何を考えてきたの?
editor : komosyuいまの若者はすぐにやめてしまう。
という話をよくきくけど、わたしはまさにそんな感じの若者だった。
学生時代にいっしょうけんめい就職活動をしていたのは、すぐに会社をやめるためじゃない。
あたりまえだけどね。
もちろん、当時はのんびりきらくに定年までお仕事してなんとなく死んでいくんだよね?
というぼんやりとしたゴールをみていた気がする。
だけど、やっぱり立場がかわると考え方もかわるよね。
いざ入社して社会人になってみておどろいたことはいくつもある。
最初に入った会社はゆるふわ伝統系でわりと社員数が多かった。
そういう企業は新入社員を何人もとって教育していくんで、学校みたいでぼんやりしていて楽しかった。
そう、楽しかったんだよ。
でも、これは「茹でガエル」になってるってことにはやい段階で気がついけた。
最初は気持ちいい水の中。
なに不自由なくワイワイやりながらお金をもらえるよ。
相応の価値を出せていないし、なんの成長もしていないんだけどね。
そんなことに気づいたらダメなんだ。
あいつらはいきなりあっついお湯の中にぼくたちを放り込んだりはしない。
ぴょんぴょん跳ねてにげだしてしまうからね。
だから、最初は楽にすごさせてあげるの。
でも、ぼくたちが気がつかないくらいのグラデーションで少しずつ水はあったまってくる。
いくら給料が上がらなくても、成長してなくて市場価値が低いままでも、もう終身雇用はないって言われてても、35年ローンをせおっても。
就職してから10年20年たっても世の中は変わらなくて、市場に求められていることがずーっと同じというなら何も考えないで、その会社にいるのは正解なのかもしれないね。
でも、現実を見てほしい。
きみは20年後に46歳になる。
その時に今いる会社は存在しているのかな?そもそもその業界は存在しているのかな?
どの会社にいたとしてもそんなことはわからないよね。
だからぼくたちは、ちゃんと考えて水の中を飛び出す必要があるんだよ。
もしかしたら、今いる会社は超有名大企業で年収も高いし女の子にもモテるのかもしれない。
そんなものを背負うのはすごく怖いことだと思う。
せっかく手に入れたんだから、手放したくないよね。勇気がいるよね。
そのまま出世してさらにその称号はキラキラして見えるようになるかもしれない。
でも、20年後も同じ価値があるかはわからない。
たぶんない。
ないんだよ。
もし、同じ価値ないしそれ以上の価値があるのなら、それはきみに先見の明があるか、とっても運がいいか、地力があるか。
でも、残念だけどない。
だって、そんなのあったらもうとっくに大成功しているでしょ?
ぼくもきみも何も持ってない弱者だ。
じゃあ、大人しく茹でガエルにされるのを待っていればいいのかというとそうじゃない。
ちょっとずつ、まだ水が冷たい鍋に移動してみよう。
ぼくたちは水の温度がかわっていっていることなんて気づけない。
だから2~3年くらい時間がたったら、まわりを見てみよう。
じぶんが今持っている技術や経験はどのくらいの価値があるの?
求人を見てみよう。
今持っている技術の求人は増えている?年収は上がっている?さらに何ができると価値が上がりそう?
ほんとうはこんなことは気にしなくていいのかもしれない。
なにも気がつかないふりをしてみんなで楽しく遊びながら茹でガエルになってくのもいいかもね。
ぼくは絶対にそんな人生は勘弁だけど。
以前のじぶんよりもできることが増えるのは最高の充実感をえられるし、それで世の中に影響を与えられるなら最高だ。
別に立派な人間になんてならなくてもいいけど、気がつかないまま沈んでいくのはもったいない。
せっかく生まれてきたんだから、ちゃっかり時代の恩恵をうけながら気持ちよく生きてみませんか?というお話でした。
社会人5年目。3社目。ってタイトルにしたし、ほんとうはこれまでの経歴と考えてきたことをダラダラと書いていこうと思ったんだけど、1社めのところで伸びてしまった。
この続きはまたどこかで。